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「村上作品の中で一番好き」っていう人が多いのが納得。
確かに、面白い。

最後の
「僕はどこでもない場所のまん中から緑を呼びつづけていた」
っていう一節が「世界の中心で愛を叫ぶ」の響きと似ている感じがした。

セカチュウって結局、再生なんてこれっぽっちも描いてない作品なんだけど、愛と再生がテーマらしいので笑える。オーストリアとか校庭とか、骨まきゃいいってもんじゃないんだよってかんじ。


「ノルウェイの森」は大切な人を亡くしてから壊れたものを整理して新しい大切なものをつくっていく過程が丁寧におわれていて共感できる。どんな喪失感も絶望も記憶の中で整理され、いつかは形を変えてゆく。物事にはっきりとした決着や切れ目なんてないし、永遠の結論なんてものもない。

絶望とか苦しみとか、ひゃっくりみたいなものかもしれない。

忘れた頃に終わっている。
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