忍者ブログ
[27]  [26]  [25]  [24]  [23]  [22]  [21]  [20]  [19]  [18]  [17
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

うちの担当の先生が読んだら(多分読んでる)きっと見習えっていいそうな内容でした。作者の自叙伝です。漫画という形式をとったエッセイだと思ったので本のカテゴリーに入れました。(「シュナの旅」もここに入ってることだし。)
個人的にアーティストの自叙伝に弱い・・・GLAYの「pure soul」とか。いや、でも素直な言葉で語れている自叙伝じゃないとはなにつくだけだけど。

ある一定の場所にたどり着くことを悟るっていうけど、そういう言葉って誰でも同じところにたどり着くから似通ってるものになる。でも、似通ったありきたりな言葉ほど、経験豊かな人からでてくるのではないかと思った。人と違う言葉を探して、人とは違う自分を探して、特別な自分を探して・・・それはまだ何も見つかっていない人がすることなんだと思った。見つかった人は見つかってそれに自信があるから、堂々とありきたりな言葉を言うことが出来るんだと思う。
つまり、何を自分が言っても決して自分のオリジナリティを損なわない確固たる基盤があるから、言葉がありきたりでもありきたりにならないし、実際それは自分の心からダイレクトに出てきた言葉なんだと思う。だからそういう経験に裏付けられた言葉はたくさんの人の心を捉えるんだと思う。

「みんながみんな自分だけはちがうんだと
顔をあわせればウソばかりついていた。
みっともない青春はあっとゆう間で、
気がついたら22歳になっていた。」

最近、ハチクロやら何やら読んで大人が語る青春の正体が少しずつ見えてきた気がします。みんながみんな同じようなこたえを「ありきたりな言葉ですが・・・」と語る中で違う言葉を探して、違う自分を探して、見つからなくて本当はこれっぽっちもなくて、特別な人間になりたくてもがいている状態。これを大人は“青春”ってよんでる。自分がどれほど子供だったかを知った時、子供は大人になる。
一番好きなのは
「一番得意なタッチなんてない」
って凹むシーン。わかるわかると頷いてしまう。そして、ちょっとよかったって思う。私も得意なタッチってなくってこんなのどうかなって程度で色々描いて、作って・・・今プロで食べている人にもそういう時代があったんだと思うとほっとする。

ことわざに似ている言葉、慣用句のような言葉、実体験につながることは多い。そういえばこの間はトリビアの種で “一番ウソなことわざ”を調査してたな。優勝は「石の上にも三年」。年配の方々は“三年くらいじゃねぇ~。短いわよ。” と口々に。なるほどね。
でも私が思うに、このことわざは短いところにも意味があるんだと思う。 “まず三年頑張ってみましょう”っていう数字なんだと思う。三年以内に見切りって大体つくじゃない?そんでやっていけるって思ったらいいけど、それなりに見切りがついたらついたで次にいかないと、実際問題生きていけないし。確かに大成するのって時間かかるけれど、ある程度その職業なり、環境なりが自分にあっていることいないことを確かめることも必要。粘ってもしょうがないことってある。でも粘らなきゃいけない時もある。だから三年なんじゃないかなって思います。
で、本当に大成するならそっからが本番。本当に長い道のりになると思う。でも、多分最初の三年で自分がその石の上で生きていくことを確信しているから、そこから先は“ただじっと座る”だけではなくなるんだろうな。
PR
ブログ内検索
忍者ブログ [PR]